1983年出版の作品。
出版からわずか4カ月後に土曜ワイド劇場でドラマ化。
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あらすじ
大阪で探偵事務所を開いている十津川の元部下・田辺。
仕事が少なく困っていたところに50代の女性が依頼が来る。
息子が亡くなり散骨するため若い未亡人と寝台特急で
佐世保まで行ってくれないかというのだ。
楽な依頼と美貌の未亡人だということでうきうきしていた田辺。
しかし、そこには黒い罠が待ち受けていた。
佐賀と東京で起きた殺人事件の被疑者とされてしまう。
巧妙なトリックでピンチに陥った田辺を救うため、
十津川と亀井は奔走するのだが――という話。
感想
典型的な時刻表トリックの作品。
なぜ「あかつき3号」でなければならなかったのかがポイント。
これ、結構よくできてるトリックだよねえ。
時刻表だけ見てたら絶対思いつかないと思う。
やっぱり現地に行ってナンボ。
映像化の際、謎の親子を演じたのは岡田茉莉子と浅野ゆう子。
田辺を演じたのは高岡健二。巻き込まれる役がよく似合う。
原作では親子の背景が結構細かい。
ドラマも描いてるけどねえ、ちょっと違うかなあ。
頭のシーンいるか?と思うし。
全盛期の作品は犯行の動機というか背景を結構書きこんでるのも多い。
読み応えのある一冊。