西村京太郎393「草津逃避行」を読む

2006年出版の作品。
2012・2018年にTBSでドラマ化。

あらすじ

十津川警部あてに井岡さつきという女性から手紙が。
二人で過ごした草津温泉での想い出をつらつらと書いているのだが
十津川には全く覚えがない。

しばらくして2通目の手紙が。
今度は想い出などではなく、彼女が勤めているクラブのママが
主催する秘密パーティーでホステスが失踪したとの情報が。
さらには彼女も命を狙われているという。

どうするか対策を協議しているうちに井岡さつきが死体となって発見される。
悔みながらも十津川は捜査を進め、北条刑事と共にさつきが手紙に書いた
草津旅行に出向きニセの十津川の行方を手繰る。

ニセの十津川の身元を突き止め
秘密パーティーの捜査も困難を伴いながら十津川達は真実に近づいていく――という話。


感想

関西人にとって草津といえば
滋賀県を連想するのだが、よく考えれば普通は草津温泉かあと納得。

映像化に際して一番の改編は
秘密パーティーがサバイバルゲームになってること。

秘密パーティーらしい要素も残ってることは残ってるのだが。

また、ニセ十津川が惚れた女性が
失踪したのが原作のスジなのだが映像化作品は妹という設定。

まあその方が復讐しようという気にはなるわな。

その他、映像化作品の方がいろいろと捻っている。

原作の草津旅館の人達の心意気みたいな部分は原作の方がいいなあと思うが、
ミステリーとしては映像化作品の方がいいかな。

結構強引だけど。そのあたりを比べるのも一興。

追記

なんとまあ内藤剛志が十津川警部を演じる新シリーズでも2018年に映像化。
もはや草津は関係なく場所は京都。いいのかそれで。
池上季実子が直子役なんだねえ。

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