西村京太郎517「十津川警部 小浜線に椿咲く頃、貴女は死んだ」を読む

2013年出版の作品。

十津川警部の妻・直子の学生時代が
事件の根幹にある話で、
2014年に月曜ドラマで映像化。

直子役でかたせ梨乃が久々に登場し話題をよんだ。

あらすじ

直子に女子大学同窓会の招待状が届く。
同期の富美が日本画の賞を受賞したので
そのお祝い会を開くのだそうだ。
直子達は「椿の君」と呼ばれた富美を含め
仲良し5人組で青春を謳歌していた。

しかし、同窓会直前に仲間の敏子が殺される。
十津川警部は情報を得るため京都に向かうが
また1人メンバーが殺され、ついには直子が襲われる。

事件の根幹は直子の学生時代の演劇にあった――という話。

 

感想

印象に残るタイトルの付け方が目を引く。
こういう感じのタイトルを以前に見たような
気がするのだがさっぱり思い出せない。
なんだったっけ。

最近の作品の中では面白い部類。
とくに椿のウンチクが面白い。

映像化の中で違うところは
まず登場人物の名前が一部違う。
久美→久代とか。
敏子の殺害方法は背中から刺されているのが毒殺に変更。
ワイングラスに直子の指紋が検出と映像化ではあるが原作にはない。

八百比丘尼の話も出てくるが映像化では絡め過ぎ。
白装束の不審人物なんていない。
あと結局5人で再会することは原作ではなかったし。
京都府警の元警部が原作ではすでに死んでいるが
映像化では毒殺される。この改変はありかなとも思う。

終わり方は……原作の方がいいなあ。

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