珍しくハードボイルド・西村京太郎73「夜の探偵」を読む

1983年初出の作品。
映像化はまだなし。意外な展開が魅力のハードボイルド作品。

追記
2003年に「キャリア探偵日菜子の調査ファイル」としてドラマ化してた。
主演は若村麻由美。性転換してたら気づかないよねえ。気づくか。

あらすじ

ふた回りほど歳の離れた女に入れ込み
そのために罪を犯した男・矢代。

2年の刑期を終え出所すると
元興信所調査員の能力を見込んで
弁護士がある女の捜索を依頼してきた。

成功報酬は500万。

渡された女の写真は人気歌手に瓜二つ。
さらに、彼を捨てた女の顔にもどこか似ていた。

失った過去を取り戻すために調査を引き受ける矢代。
しかし、彼の行く手には次々と殺人が巻き起こる。

暗躍する芸能プロ、政治家たちを相手に
矢代は真実を突き止めることはできるのか――という話。


感想

謎が謎を呼ぶ長編ミステリ。
展開も二転三転で飽きさせず面白い。

しかし、ラストがものすごく中途半端。
ていうか完結していない感じ。

ここで終わられてもなあ……というのが正直なところ。

やっぱりハードボイルドというのは
最後まで行く道いったらんかいというのがあってこそ。

だって人探してて見つけたけど見つけていない。
わかりにくい言い回しだがそう言わないとネタばれになる。

長編を最後まで読んでこのラストはちょっと。
まあでも映像化するならこの先考えられるから
脚本家としては嬉しいけどねえ。

これなんでやらないんだろ。

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