西村京太郎461「鎌倉江ノ電殺人事件」を読む

2009年初出の作品。
2012年にフジの十津川捜査班シリーズで
「鎌倉電鉄殺人事件」として映像化。
同年月曜の渡瀬恒彦のシリーズで似たような
タイトルで映像化作品があるが
こちらの原作は「湘南アイデンティティ」。
となっているけどそれもまた違う気がする。

渋谷のマンションで大学生が毒殺された。
現場にはおもちゃの江ノ電が残され「2」の数字が。
十津川と亀井は鎌倉に向かう。
すると翌日、江ノ電で女性の轢殺死体が。
しかし、女性は轢かれる前に絞殺されていた。

その後、鎌倉駅に投げ入れられた女性の
ハンドバックからはまたも江ノ電のおもちゃが。
果たして何者の仕業なのか?
鎌倉在住の画家に奇妙な依頼が届く中、
2つの事件に隠された謎に十津川警部が挑む――。

フジで映像化された際は被害者の大学生は無職の中年。
しかも毒殺じゃなく焼死体。かわいそう。
奇妙な依頼をされる画家も登場しないし
登場人物の人間関係も異なる点が多い。
特に江ノ電と競争をして自転車を走らせた
人物の取り扱い方が全く違う。

そこって犯人の動機で重要なんだけど。
わけのわからんサーファー集団なんて
原作ではかけらも出てこんぞ。

こうなると原作もへちまもあったもんではない。
ま、原作は原作でどうよってとこあるけど。
なんか動機がイマイチ理解できない話。
まあある意味現代的ではあるけど。

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