1960年に刊行された長編ミステリ。
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あらすじ
ある日突然、姉・信子を事故で失った妹・祥子。
なぜ東北へ旅立ったはずの姉は浜松で死んだのか――。
祥子は姉の死の真相を探るため、
姉が働いていたR新聞文化部に就職し、
信子と接触のあった人を調べていく。
しかし、誰かが先回りして
手掛かりとなる人が一人また一人と消えていく――。
果たして姉を見捨てた人は誰なのか?――という話。
感想
昨年、北川景子主演で5度目のテレビドラマ化。
会話主体の作品とあってかドラマ化には向いてるはずなのだが、
昔はそれほどされずこの20年の間に3回しているとことが面白い。
旅情ミステリーの先駆けというかそれだけでなく姉妹の絆、
新聞記者吉井とのロマンスも含めた
いわゆるロマンティック・ミステリーの先駆けでもある本作。
過去を掘り下げていく点は「ゼロの焦点」に通じるものがあるかねえ。
タイトルに込められてるのは6人の容疑者それぞれの業界、
また被害者の業界の現状に対する皮肉ってとこなのだろうか。