1972年の海洋本格ミステリー。
この時代は海がらみの作品が多い。
残念ながら映像化はまだなし。
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あらすじ
「海洋ジャーナル」の記者である瀬沼。
友人である海洋開発実験中の片桐の元を取材で訪れるが
水深40メートルの海底の家で起きた殺人事件の存在を知る。
激烈な海洋開発の企業戦争、連続して起きる不審な死。
瀬沼は失踪中の兄を探す美紗子と知り合い、
首をかけて事件の真相を探りだそうとするが――という話。
感想
伊豆七島の美しい自然を背景に連続殺人の謎を解き明かす本格推理もの。
「海の男」と呼ばれた初期を代表する一冊で二転三転するアリバイの謎など今読んでも面白い。
反面、こいつが犯人だろうというのは読んでるとある程度分かる。
なので後はどういうトリックなのかに焦点があたってくる。
企業間競争や島の因習なども描かれ初期の作品群が好きな人にとっては外せない一冊。