1982年初出の長編小説。映像化はまだなし。
トラベルミステリーオンパレードの最中に書かれた
それ以外の貴重な作品と言えるかも。
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あらすじ
金曜日の深夜に発生する連続暴行殺人事件。
狙われるのはなぜか日焼けした若い女性。
残された体液から犯人の血液型はB型と判明。
焦る捜査本部に届く犯人からの殺人予告状。
苦労の末、容疑者を確保したものの十津川の心は晴れない。
そして新たな殺人が――果たして犯人は誰か?という話。
感想
サスペンス王道という感じの作品。
十津川警部シリーズと考えれば異色作だけど。
怪しい容疑者登場→違う→また違う奴→これも違う
この間に犯行は重ねられ犯人の嘲笑う声が聞こえる感じ。
被害者は日焼けした若い女性というだけしか共通点がなく
果たして犯人はどのようにして目星を付けているのか?
というところが推理の見所。
なるほどと思えるのだが現代ではちょっと使えない。
ていうよりこの職業が真犯人という風になりにくい。
でもこの作品が書かれた頃はなるほどなあ、
さすが目の付けどころがいいと唸るものがある。
やっぱりこういう王道の作品はできがいいと面白い。