1978年刊行の長編本格ミステリ。
名探偵キャサリンシリーズの第2弾にあたる。
1995、2004、2021年と3度ドラマ化。
2021年は連ドラ「小説家探偵鍋島仙太」の原作だった。
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あらすじ
再び日本に留学生として帰って来たキャサリン。
前の事件で仲良くなった浜口に誘われ、京都で新年を過ごすことに。
二人で大晦日の夜、八坂神社におけら詣りを見に行った時に事件は起きた。
境内で振り袖姿の女性が、朱塗りの破魔矢で刺殺されたのだ。
不思議なことに、被害者の袂から百人一首の札が。
その後も殺人が起きるたびに、百人一首の札が見つかる。
札は犯人からの挑戦状なのか、それとも何か別の目的が。
キャサリン&浜口は、連続殺人事件の解明に乗り出すが――という話。
感想
今まで読んだ山村美紗サスペンスの中では一番好き。
犯人は絞られてくるけど、どっちなんだろってとこに興味がわく。
密室やアリバイトリックもあれば、
医療の告発といった社会派的な側面もある。
要するにいろんなバランスが取れてるところが、好みなのかな。
もっと早くにドラマ化されててもおかしくないと思うんだけど。
意外と遅かったのね。ま、やりにくさはあるだろうけどね。
ドラマは見た覚えがないから、そのうち比べてみたいですな。