1981年刊行の長編小説。
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あらすじ
家族をがんで亡くし、自身もがんで命を落としたリチャード・スコット。
そのスコットが遺した財団はWHOの付属機関だった。
財団が難病である癌と戦うべく、
建造した癌病船・北斗号が世界が注視する中、横浜を出港した。
北斗号には800名の患者、個室にはマンツーマンで看護師がついている。
医師は300名、最新鋭の医療機器と設備が搭載されていた。
白鳥船長、ハリソン院長のタッグで船は進むが、
そこにはさまざまなトラブルが待ち受けていた――という話。
感想
スケールの大きさに口あんぐり状態のお話。
スゲーなあ、おいおいって感じで読み進めていける。
トラブルの巻き込まれ型も豪快で、
白鳥船長は三船敏郎さんにしか見えてこんというか。
映画になってたら間違いなく三船さんだったんじゃないかなあ。
この時点で人口ウイルスに言及しているのも先駆的。
白鳥とハリソンが友情を深め合っていく過程も見事なもので。
今、こういう船があったらなあと思う。
月に行ったりするのも結構だが、こういうのに投資する金持ちはおらんのかね。
生ある者は必ず死を迎えるわけだが、
命燃やして生きていきたいとあらためて思う今日この頃。