伝説のハードアクション・西村寿行「白骨樹林」を読む

1977年初出のハード・サスペンス。
極秘裏に開発された細菌兵器を巡って、
CIAからKGB、警察から自衛隊を巻き込んで
日本各地で暗闘を繰り広げるという相変わらず口あんぐりな展開が魅力。

あらすじ

北海道の研究所から超極秘の物体を
九州の基地まで20日に以内に運ぶよう依頼された
元関東軍情報組織の生き残り・叶捨吉(スゲー名前)。

ダミーを使いながら北海道を飛び立ったものの、
何者かの追撃を受けて焼岳に激突してしまう。

一方、普通の会社員である正岡は帰宅したところ、
妻と娘の惨殺死体を発見。

正岡は事件を調べるうちに他にも似た事件があることを知り、
しかもそれは妻と娘が帰省した先の近くで起こっていた。

これは何か関係あると現地を調べたが、
何者かに襲われ死の恐怖を味わう正岡。

国の情報機関員と思われる貴船に助けられ、
正岡は妻と娘を奪った組織に復讐を誓う。

ここから全国各地を舞台に壮絶な死闘が――という話。


感想

面白い。
いつものように「おとこさま!」は出てこず、
ひたすらハードに突っ走っていく(笑)

なんつーても高知では警察署が襲撃されるメタメタな展開。
ここのアクションシーンは素晴らしい。

怒涛の展開でラストを迎えるのだが、ここは賛否両論あるかな。
「続・夕陽のガンマン」のような正岡・叶・貴船の銃撃戦になるのかと思いきや。

このケリのつけ方は好みが分かれるかも。
映像化するんならここは変えるかなあ。

でも、よくこんなの書けるわね。
こういうグイグイ来る作品を書きたいなあ。

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