1976年出版の医学ミステリ。
1983年に放送された火曜サスペンス劇場の原作。
テレビドラマ化の際のタイトルは「天使の復讐」。
出演は志穂美悦子、沖雅也、北村総一朗などなかなか豪華だった。
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あらすじ
深夜、松岡医院院長夫人・柳子は夫の情事を目撃。
翌朝、自分のベッドで夫の死体を発見した柳子は
自分が殺したと思い込み、逮捕される。
柳子の弟で勤務医の徹夫は何者かに嵌められたのではないかと疑う。
やがて、同じ地区内の富永医院の息子が誘拐される。
さらに形成外科医・杉原が列車から落ちて事故死。
徹夫は3つの事件に共通性を感じる。
背景には現代医療の問題点が隠されていた――という話。
感想
この時代に開業医を主人公にしているところがさすが。
先見の明がありますわな。
救急医療の不備で息子を失った看護婦が
復讐を遂げていく話と言ってしまえばそれまでなのだが、
そこに徹夫との恋愛を入れることで話が分厚くなってくる。
ドラマも昔観たんだけどいい内容だったな。
志穂美悦子さんが主人公だったんだけど、やるせない話で。
沖雅也が徹夫だったと思うけど、この頃結構ふっくらしてたな。
最初に事故死がきてたような記憶があるから
殺人の順番は原作とは違ってたと思う。
もう一度観たいドラマではありますな。再放送せんかね。