船戸与一「銃撃の宴」を読む

1984年出版の短編集。
「白い蒸気の夜」「居留区の秋」「帰郷者」「灰色の猟犬」
「老いぼれ殺し」「まだらの疾風」「鬼百合の宿」の計7編を収録。

いずれも外国を舞台にした男の物語。
この中なら「白い蒸気の夜」と「老いぼれ殺し」がいいなあ。

「白い蒸気の夜」
殺し屋の床波譲二はFBIから最重要指名手配を受けている男。
仕事をする前に気まぐれ的に売春女を助ける。
そして11年ぶりに偶然にある男の消息を知った。

床波はかつてブラック・パンサーが分裂する中、
権力の犬となった男とグルだとみなされてきた。
その無実を証明する機会が訪れ、床波は目的を果たすのだが――という話。

これはラストのキレがいいなあ。
主人公の暗い未来を暗示しているようでもあるしね。

その他にもそれぞれ味がある。
いろんなものを書けるようにならんとねえ。

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