2001年出版の新潮文庫版。
かつて四大証券と呼ばれた山一証券崩壊の話。
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1997年11月、山一証券が自主廃業。
そこに至るまでの過程が克明に記されている。
この時、山一証券の前にいたんだよな、オレ。
なぜいたかということについては…
まあそのうち作品で書くこともあるかもしれんが。
要はこの時というか、この年の5月に
小川証券という山一グループの証券会社が
山一に見放されて自主廃業することになった。
山一の名は覚えていても小川証券の名を
覚えている人はどれぐらいいるんだろうね。
振り返ればこの小川証券の自主廃業から
ドミノ式に証券会社がドツボにはまっていったわけだが。
まあしかし、組織ってのはこんなにも腐るものなんかね。
みな自分の立場が可愛いですわな。
出世したいとかチートも考えない人間には想像つかんが。
だから貧乏なんだろうけど。
ま、この本で一番印象深いのは文庫版のあとがき。
「人間のBig Rock」というお話だ。
とある大学で教授がした授業の話なのだが、
非常に感銘を受ける話だった。
このあとがきを書いているのは
当時読売新聞社中部社会部長だった清武英利氏。
この連載を主導し、後に「清武の乱」を起こして
巨人軍代表を追われる方である。
いろいろ批判もされているが
昔からできる人は敵も多いもんである。
いつか教えを乞うことができたらいいなあと思う。
全然本の話から外れてきたな(笑)