乱歩賞作家・山崎洋子「聖母の牙」を読む

1987年出版の長編サスペンス。
映像化作品がないのが惜しいぐらい面白さがある。

あらすじ

東洋テレビのディレクター、立原涼子。
昼のワイドショーを精力的に手掛けていたが、
世代交代を非情に進める組織の前に閑職に追いやられることになった。

落ち込む涼子だが、追いかけていた看護婦殺しが起きたクリニックで爆破事件が起こる。
しかも、偶然通りがかった学生が撮っていたビデオから犯人らしき女性の姿を見て驚く涼子。

それは以前取材したことのある田所奈津だった。
奈津は腎臓の移植手術で愛息を失った過去を持っていた。

さらに起こる爆破事件。
犯行は息子の復讐に燃える奈津の仕業なのか?
涼子は紆余曲折しながらも事件の真相を追いかけていく――という話。


感想

これは面白い。
少々作りすぎな感じもあるが展開がイケてる。

なんでドラマになっていないのかな。
テレビ局の暗愚を描いているからか。そこがメインじゃないんだけど。
映画にしようにもテレビ局は絡んでくるからねえ。やればいいのに。

山崎洋子さんはもともと脚本家なんだね。
「大江戸捜査網」とか書いてる。
乱歩賞獲った「花園の迷宮」は好きな作品。
もっと評価されてもいいと思うんだけど。

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