街シリーズ2・西村寿行「陽炎の街」を読む

1987年出版の作品。
風紋の街」に続く街シリーズ第2弾。
もっともこの作品で街シリーズは終わるのだが。

あらすじ

松浦水軍の末裔である
鉈割瓢(なたわりひさご)と斧割糺(おのわりただす)。

今度は蔵王山麓で巨大な虎に出くわすことに。
来日中の中国雑技団から逃げ出した4メートルの虎。
そのくせに名前はカンカン(笑)

そのカンカンと仲のいい犬はヤンヤン(笑)
しかもそのカンカンには台湾の情報局が
中国の核ミサイルに配置に関する情報が秘められている。

なぜだかボディランゲージで覚えこませている(笑)
この虎を巡って台湾、中国、アメリカ、ソ連
それぞれの精鋭部隊が殺到するのだが――という話。


感想

相変わらずめちゃくちゃな話。
ここまで来るとノレそうで実はノレない(笑)
もうわけわからん世界。

しかし、虎のチンチンは短かったのね。
おまけに早漏。人間でよかった(笑)

例のごとく山の中で話が終わるわけがなく、
今度はマレーシアに行くことに。

何やろねえ、二人の活躍が第1作より薄い。
そりゃ虎には勝てん。無理はない。

ラストシーンは映像にしたらさぞ面白かろう。
なんたって犬笛であるメロディを吹くと、
虎がボディランゲージしてくれるのだから(笑)

どないやねんという世界。
面白いんだけど、ちょっとここまでくるとなあ。
ものづくりのバランスの難しさを理解できる作品。

でもラストは面白いなあ……

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