幻戯シリーズ2・西村寿行「汝は日輪に背く」を読む

1980年出版の幻戯シリーズ第2弾。
今回も宮田雷四郎が暴れまわる。

あらすじ

一匹狼のやくざである宮田雷四郎。
母親にせがまれシルクロードへの旅を計画。
だが、そんな金はあるはずない。
困った雷四郎は賭場荒らしで金を調達。
無事に?シルクロードへの旅に出る。

ところが、旅はトラブル続き。
行く先々で各国の諜報機関の暗躍に巻き込まれる。
通訳に雇った人間、旅先で出会った人間、
みーんな諜報機関に所属している連中(笑)

そして、チベット山中で母親だけが発見される。
母親は半狂乱で警視庁の白川に助けを求める。
雷四郎が殺されたというのだ。

かつてボルネオでともに闘った
白川と剣持は雷四郎の仇を討つべくネパールへ飛ぶが、
そこは淫靡な雰囲気漂う禁断の地だった――という話。


感想

相変わらずエロスとバイオレンスの世界。
雷四郎のキャラが立ちまくっている。
通訳のウイルソン、途中で出会う泰泉寺も濃い。

その分、白川と剣持はちょっとしか登場しない。
ま、それはしゃあないかと。

機密書類を持って逃げたスパイは何だったのか。
本題はそこへは行かず、密教思想と
妖しさ満点の禁断の地の話になっていくとこが面白い。

ま、もうちょっと整理してくれる方が読みやすいのだが。

これなら白川や剣持は出さずに
雷四郎、ウイルソン、泰泉寺でとことん押した方が
面白かったんじゃないかなあ。

しかし、女性は絶対読まんな、これ……

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