1976年出版の長編ミステリ。
1982年にザ・サスペンスで映像化。
出演は田中健、夏樹陽子、佐藤充、大坂志郎など。
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あらすじ
長野県のとある地方都市。
そこでは市のすべての要職を一族で固め、
権力をほしいままにしていた安養寺家の天下だった。
安養寺家の抵抗から郷里を捨てて上京していたものの、
失業して生活苦に喘いでいた北沢だったが、
赤松という男から甘い誘いを受ける。
それは安養寺財閥の帝王である安養寺高康が
冬ごもりしている山荘を襲い、金を奪う計画だった。
計画は成功し、9000万を手にした北沢だったが、
光ある所に影はできるの例え通り北沢の運命は下り坂に――という話。
感想
因果応報というか悪銭身に付かずという話。
原作は北沢の視点だけでなく間にいろいろ挟んでいる。
しかしこういう地方を牛耳る一族書くの好きだねえ。
「野生の証明」とかもそういう要素あるもんねえ。
ドラマ化作品は人物整理がかなりされているが、
我らが夏樹陽子さん演じる役はドラマオリジナル。
別にいいのだ、キレイだから。
あと赤松の正体がドラマの方がはっきりしている。
しかも「それあり?」というぐらい衝撃の展開で。
原作はそのあたりぼかしているというか。
ドラマ化作品より原作の方がぼかしているというのが面白い。
現在ではなかなかできんかもしれませんな。
2時間サスペンスの興隆は再び来るんかねえ……