阿川大樹「D列車でいこう」を久々に読む

2005年出版の爽やかなサクセスストーリー。
映画化が期待されながらなかなかされない不思議な作品。

あらすじ

舞台は広島県のローカル線、山花鉄道。
毎年3000万もの赤字を出し続けているこの路線は、
再来年には廃線が決定している。

主な乗客は学生ぐらいのもので、社員はわずか20人。
住民誰もが「だめだこりゃ」状態。

ところが、このローカル線を何とかしたいという物好きがいた。

しかも3人も。

勤め先をやめて会社を作り現地にやってきたのは、
美人で頭がよくMBA資格まで取得している女性ミュージシャン、
目立たないが地域の為良心的な融資を行ってきた元銀行支店長、
鉄道オタクの天下りしまくり金だけは持ってる元官僚――。

誰が見ても「なんじゃこいつら」と戸惑うのも無理はないが、
次々とアイデアをとっかえひっかえ頑張る3人の姿を見て
次第に感化されていく。

一人、やる気のないのはローカル線の社長でもある町長。
果たして3人は廃線を防ぎ、列車を走らせ続けられるのか?


感想

読み直しても爽やかな感じは変わらない。
ま、都合がよすぎるといえばよすぎるので、
そのあたり映像化するなら変更が必要だろう。

タイトルはジャズのスタンダード・ナンバー、
「A列車で行こう」から来てるんでしょうな。
他に考えようもないのだが。

しかしまあ、撮り鉄か何か知らんが、
一部の人間のマナーの悪さは救いようがありませんな。

この前も地元の車に向かって暴言吐きまくり、
なんてニュースが出ていましたが。

ああいうのは誰が取り締まるべきなのかね。

記事作成・ライティングに関するお問い合わせ・ご相談

コピーライター育成オンラインアカデミー

最近の投稿

テーマ別

ページトップに戻る