197?年出版の推理小説。
「その朝おまえは何を見たか」に通じる作品。
1981年火曜サスペンス劇場で古谷一行、小川知子主演でドラマ化。
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あらすじ
若手官吏の須賀原は将来を期待された運輸省のホープ。
ところが、妻が凌辱されその相手である不良学生を
誤って殺してしまい5年の執行猶予判決を受ける。
妻は自殺し、幼い息子は妻の実家に預けられた。
息子の面倒を見てくれたのは亡き妻の妹、美由紀。
次第に恋仲になるも、それ以上は近づけない。
長かった執行猶予もあと11日で終わろうとしていた。
ところが、旧友の浦松が人を殺したといって訪れる。
アリバイ作りに協力してくれというのだが、
やっと執行猶予が終わろうとしている須賀原は拒否。
そこに保護観察官が現れ、刑事と勘違いした浦松は
誤って飛び降りてしまい自殺してしまう。
悔恨の念を抱いた須賀原は、
浦松の事件に首を突っ込んでいくのだが――という話。
感想
設定がなかなか魅力的な作品。
事件に首を突っ込んでいこうとする須賀原が
美由紀に告げるセリフが素晴らしい。
「馬鹿と言われることに誇りを感ずる人間だよ」
これぞ男の美学。読後感もいいしね。
同名の映画とか海外ミステリもあるけど。
これどんなドラマだったんかね。金妻コンビ。