1987年出版の著者のデビュー作。
トリックの斬新さが評判となり、
その後のいわゆる「新・本格派」の旗手となった。
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あらすじ
九州大分県にある孤島。
そこでは奇怪な四重殺人が過去に起きていた。
そこに地元の大学生7人が訪れる。
大学のミステリ研究会メンバーである面々は、
それぞれカーやエラリィなど有名なミステリ作家の
あだなで呼び合っていた。
7人が孤島の十角館で過ごし始めた時、
連続殺人の惨劇の幕が切って落とされた――。
予告通りに次々と殺されていくメンバーたち。
果たして犯人は誰か――という話。
感想
いまなお色あせない本格ミステリの傑作。
まさに「たった一行」でひっくり返る。
こんだけ一行に力がありまくるのは
デアンドリア(だったっけ)の「ホッグ連続殺人」ぐらいか。
ま、探せば他にもいろいろあるだろうけど。
最初に読んだ時よりも面白く感じる。
スルメのようなミステリ。
犯人わかって読んでるから、
ヒントが散りばめられていることに気付く。
映画でいえば「ローマの休日」なんか
観るたびいろいろ発見することがあるけれど
この作品も自分にとっては似たような感覚。
館シリーズはこの後続いていくわけだが、
正直どれを読んでどれ読んでないか覚えていない。
原点回帰というかまた改めて読んでみよ。