1984年出版の短編集。
表題作のほか、「おおぞら3号殺人事件」「振り子電車殺人事件」
「内房線で出会った女」「殺意の『函館本線』」の計5編を収録。
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表題作の「高原鉄道殺人事件」はアリバイ崩し。
鉄道大好き少年の亀井刑事の息子・健一。
亀井も旅行に連れてっていろんな鉄道を見せてやりたいが
捜査一課の仕事をしていてはそんな時間はなかなかない。
姪の由紀に頼んで信州旅行に連れてもらったのだが、
その健一から由紀が殺されたと伝えられ愕然とする亀井。
どうやら走行中の「信州1号」から撃たれたと判明。
十津川と亀井はタレント・黒木を容疑者としてマーク。
しかし、黒木には札幌にいたという鉄壁のアリバイが。
十津川と亀井は果たしてこの謎を解けるのか?――という話。
これは結構よくできてる。
姪を必ずしもいい人にしていないのもリアリティがある。
しかし、よくこんな路線見つけてくるよねえ。
「おおぞら3号殺人事件」は前にも読んだ。
「振り子電車殺人事件」「内房線で出会った女」も同様。
「殺意の『函館本線』」は路線トリックというべき作品。
珍しく捜査一課に十津川の妻・直子から電話がかかる。
照れながらぶっきらぼうに電話を取る十津川だが、
かつての同僚が函館で殺害されたという話に表情が変わる。
捜査の結果、十津川と亀井は容疑者を絞り込むが
相手には鉄壁のアリバイがあった――という話。
これまたよくできてる。
ていうか調べなきゃ絶対書けない話。
現代みたいに整備され過ぎると書けない話かもしれんねえ。
これは沢口靖子の鉄道捜査官5の原作なのかな。
観てないからよくわからない。再放送あったら観よ。