1987年出版の十津川警部シリーズ。
謎が謎をよび次第に背後が大きくなっていく展開。
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あらすじ
週刊誌で噂になった謎の美女、通称「幻の女」。
そんな話題で和んだのもつかの間、謎の連続殺人が起こる。
毎週土曜の深夜、終電の走る時刻に地下鉄で起きたのだ。
一人目は車内、二人目はホームのベンチで。
いずれも青酸死で行方不明になっていた人物だった。
しかも事件場にいたのはいずれも話題の「幻の女」。
十津川警部たちは幻の女を追いながら
被害者の身元を洗うがいずれも整形した人物だった。
さらに3人目の被害者が出て、
事件は次第に大企業・政界に広がりだす――。
果たして十津川警部たちは事件を解決できるのか?――という話。
感想
面白いんだけど話がひねりすぎというか分散しているような。
ワイルドに行動する十津川&亀井コンビはいいけれど。
もっとシンプルな作りでもよかったのでは。
途中、商社の誘拐事件の話が出てくるけど
あれマニラだったか実在の事件をモデルにしてんだろねえ。
幻の女も引っ張るだけ引っ張ってあっさりしすぎだし。
悪党が2種類いてその対立感がいまいちわかりづらいのかな。
出だしが抜群によかっただけに
やりようによってはもっと面白くなったもったいない作品。