第28回江戸川乱歩賞受賞作・岡嶋二人「焦茶色のパステル」を久々に読む

1982年第28回江戸川乱歩賞受賞作。
1985年に土曜ワイド劇場で映像化。
競馬ミステリ―を本格的に世に送りだした作品として知られる。

あらすじ

東北の牧場で発生した謎の連続殺人事件。
被害者は牧場長と競馬評論家。

それとともにサラブレッドの母子、
モンパレットとパステルまで狙撃され死亡。

さらに前の週には競馬評論家と密談していた
獣医学の講師まで殺害されていたことが発覚。

競馬評論家と離婚するはずだった香苗と
友人で競馬誌の記者・芙美子は事件を調べだすのだが――という話。


感想

読んだ時より今の方が面白く感じる。
前の年に乱歩賞の最終選考に残り、
デビュー後発刊された「あした天気にしておくれ」の方が好きだけど。

競馬ミステリ―をコンクールに応募することが当時新しかったし、
女性二人を探偵役にして主人公にするというのも斬新だった。

片方は競馬の素人で足を引っ張ったり
その凸凹コンビぶりが読んでて楽しい。

意外と二人をスーパーヒーローみたいにしてしまいがちだもんね。
こういうところは非常に勉強になる部分。

著者が二人のコンビだったのも新鮮で
様々な当時としては新しさがあった。

映像化された際は「血液型殺人事件」とタイトルが変更。
ある意味ネタバレやん。

女性二人は中野良子と浅野ゆう子。
だいぶ昔に再放送で観たんだけどねえ、もう忘れた。

ラストが馬の走ってるストップモーションだったような。
この頃のケバい浅野ゆう子って割と好き(笑)

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