2011年第15回日本ミステリー文学大賞新人賞受賞作。
著者の前川裕さんは教授なんだねえ。
2016年に黒沢清監督、西島秀俊主演で映画化された。
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あらすじ
大学で犯罪心理学を教えている高倉。
ある日、同級生の刑事・野上からある事件の分析を依頼される。
それを境に妻と二人、平和に暮らしていたのが一変。
野上が謎の失踪、学生同士のストーカー事件、
向かいの家が出火し、二人しかいないはずの家から3つの焼死体。
カギを握るのは奇妙な隣人。
しかも、その家の娘が「私のお父さんじゃない」と言った――。
果たして全ての事件を繋ぐ謎は何なのか?
高倉は事件の真相に少しずつ近づいていくのだが――という話。
感想
不思議な味わいのある作品。
サイコホラーと言えばそうだし、ハードボイルドっぽくもある。
イヤミス系と思いきや、読後感は結構いい。
主人公の教授よりどちらかといえば奥さんの方が印象に残る。
真相の部分はわりとさらっとしてるけど
まあこんなもんでいいんちゃうかなあと思う。
映画はどういう風になってるのかは知らんが
聞くところでは原作の方が評価が高いような。
ま、だいたいそんなもんですわな。