2016年出版の第14回このミス大賞・隠し玉。
今流行りのスクールカースト的話と、イヤミス感全開の作品。
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あらすじ
中学時代に義父からレイプされた経験を持つ女子高生・美和。
義父に殴り殺された弟「ユウちゃん」としか会話できない。
意識高い系を気取る痛々しい感じだが、
ユウちゃんの囁きのままにある計画を実行しようとする。
一方、これまた意識高い系の女子高生・穂乃果。
こちらは読んだ本の感想はじめブログを熱心に書く少女。
美和はそんな穂乃果を嘲笑しながら
己の計画を着々と実行しようとするのだが――という話。
感想
まあ読者を選びそうな話。
ある意味食傷気味といえばそれまでかな。
どんでん返しと言えばそうなのだが
それほど衝撃的というほどのものでもない。
まあそうなるだろ程度のもの。
しかしそのシニカルな感じというのは悪くはない。
この時期ならそういう感想持つだろうねえと共感できなくもない。
選ばれるにはそれなりの魅力があるからだ。
こんなのなら自分でも書けると思うのは大間違い。
自分には書けない話のタイプだが
そういうとこからも学んでいかんと、もの書きはできない。