2014年出版の警察小説。
舞台は吉祥寺。いわゆる「街」ミステリーの一つ。
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あらすじ
捜査一課から地元の武蔵野に転出した刑事・瀧。
地元の守護者となるべく日々を過ごす瀧のもとに
旧友の長崎から姪が行方不明という相談が持ち込まれる。
交番勤務から刑事課に引き上げられたあかねとともに
捜査にあたる瀧だが、捜査を進めるうちに10年ごとに
似たような失踪事件が起きていることに気付く。
長崎の姪は市議会議員の選挙活動を手伝っていた。
過去の失踪者も同じ符丁が――。
そして瀧の捜査に圧力がかかり始める――という話。
感想
街の描写がとても魅力的な作品。
警察小説というかハードボイルド的でもある。
「ハートボイルド」とでもいうか、温かい感じ。
なので、とても読みやすい。
反面、ミステリとしてはどうかいなという部分はある。
だいたい途中で展開がわかってくる。
ミステリを読み慣れてる人にとっては予定調和かも。
あと主人公がなんぼなんでもそれに気づかんのは
捜査一課におった人としては失格なんちゃうの、って部分がある。
他のとこはしゃあないけど
そこは疑問持つというか自分から言いましょうやみたいな。
ロック好きとしてはブラック・サバスは出てくるし
(主人公は嫌いらしいが)
ホワイトスネイク「バッドボーイズ」は出てくるのが嬉しい。