2007年出版のシリーズ第1弾。
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あらすじ
警視庁が秘密裏に組織した「警視庁情報室」。
それは情報部門のプロ中のプロの集まりだった。
その中でもエース格の情報官・黒田。
彼の情報収集力と分析力は超一流。
時にはコリアンマフィアとも接しながら
政官財プラス世界的な宗教団体までが絡む
一大犯罪の疑惑を掴んだ彼は――という話。
感想
面白い。リアリティはさすがその道の人には勝てない。
組織の細かいところは他の追随を許さない感じ。
反面、小説としてはまあ読みにくい。
ノンフィクションですかこれはという部分もある。
そういう部分を差し引いても読んどく価値はあるなと。
少なくとも国の行く末に危機感を持つ人にとっては。
第4章の最後の部分にある政権が変わっても世の中そう変わらんが、
警察が変わったら世の中に正義なんて無くなってしまうというのは
ほんとその通りだと思う。
こうした人々のおかげで一応平和が保たれてるということに
もっと感謝せんとねえ。あくまで一応だけど。
エピローグのどんでん返しの部分も
いろんな闇の深さを感じさせていろいろ興味が沸いてくる。
なかなか広範な読者を獲得するのは難しいかもしれんが
他のシリーズ作品も読んでみたいと思う一冊。