伝説の本格ミステリ・鮎川哲也「リラ荘殺人事件」を久々に読む

1956年から翌年にかけて雑誌連載された本格ミステリ。
「りら荘事件」とタイトルが2種類ある珍しい作品。

あらすじ

埼玉県と長野県の県境にある大学寮「リラ荘」。
夏休みも終わりに近づいた8月20日、
リラ荘を訪れた日本芸術大学の学生7人。

日高鉄子、行武栄一、尼リリス、牧数人、橘秋夫、松平紗絽女、安孫子宏。

リラ荘に着いたその夜、橘と紗絽女の婚約発表が。
だが、そんな幸せモードもつかの間、
翌日、リラ荘そばの崖下で死体が発見される。

死体のそばには死を意味するスペードのA。
さらに止まることなく起きていく連続殺人。

いったい犯人は誰なのか?--という話。


感想

久々に読んだけどやっぱり面白い。
尼リリスって名前はインパクトありますな。
もっとも芸名で本名は南カメなのだが。

名探偵・星影龍三シリーズの一冊なわけだが
星影というとルパン三世ファーストシリーズに出てくる
星影銀子を連想してしまう。全然関係ないのだが。

読む人によっては古臭いとか大学生に思えないとか感じるだろうが
それは書かれた当時はそういうもんだったわけで
今の感覚からすべてを結論付けるのは正しいとは思えない。

昔の作品読んで「ケータイで連絡とらんかい」とはならんだろ。

読後感も悪くない伝説の本格ミステリをぜひ一度。

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