西村京太郎233「恐怖の海 東尋坊」を読む

1995年出版の短編集。
表題作の他、「恐怖の湖富士西湖」「恐怖の清流昇仙峡」
「恐怖の橋つなぎ大橋」の計4編を収録。

「恐怖の海 東尋坊」は毎度おなじみ日下刑事巻き込まれ編。
留守番電話に吹き込まれていた大学の同期の声。
それは死者からのメッセージだった――という話。

2013年にTBSで映像化。
巻き込まれるのは西本刑事・堤大二郎。
ゲストは大河内奈々子、湯江健之、石井めぐみなど。

タイトルは「特急しらさぎ殺人迷路」。
あと越前竹人形とかすげえ長いタイトルが付く。

富士西湖の話は亀井刑事活躍編。
事件のきっかけとなる設定がなかなか魅力的。
亀井刑事が子供と出かけると何か起こるな、しかし。

昇仙峡の話はチーム十津川捜査編という感じ。
十津川と亀井の話で行くのかと思えば、
西本たちも加わりディスカッションするなか
事件を解くキーワードを探し当てていく話。

こういう短編の作り方もありかね。
ある程度シリーズが続かんと難しいけど。

つなぎ大橋の話は幽霊騒ぎがきっかけで
過去の事件が浮かび上がってくる展開。

過去の未解決もしくは間違った結論が納得できない元刑事。
だいたいこういう登場人物がいる時は殺されちゃうのよね。

で、十津川達がそれもひっくるめて解決していくと。
ベタだけどわかりやすいといえばわかりやすい。

いずれも1994年にオール読物に掲載された短編。
こうやって定期的に掲載される作家にならなあかんね。

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