1995年出版の短編集。
表題作の他、「恐怖の湖富士西湖」「恐怖の清流昇仙峡」
「恐怖の橋つなぎ大橋」の計4編を収録。
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「恐怖の海 東尋坊」は毎度おなじみ日下刑事巻き込まれ編。
留守番電話に吹き込まれていた大学の同期の声。
それは死者からのメッセージだった――という話。
2013年にTBSで映像化。
巻き込まれるのは西本刑事・堤大二郎。
ゲストは大河内奈々子、湯江健之、石井めぐみなど。
タイトルは「特急しらさぎ殺人迷路」。
あと越前竹人形とかすげえ長いタイトルが付く。
富士西湖の話は亀井刑事活躍編。
事件のきっかけとなる設定がなかなか魅力的。
亀井刑事が子供と出かけると何か起こるな、しかし。
昇仙峡の話はチーム十津川捜査編という感じ。
十津川と亀井の話で行くのかと思えば、
西本たちも加わりディスカッションするなか
事件を解くキーワードを探し当てていく話。
こういう短編の作り方もありかね。
ある程度シリーズが続かんと難しいけど。
つなぎ大橋の話は幽霊騒ぎがきっかけで
過去の事件が浮かび上がってくる展開。
過去の未解決もしくは間違った結論が納得できない元刑事。
だいたいこういう登場人物がいる時は殺されちゃうのよね。
で、十津川達がそれもひっくるめて解決していくと。
ベタだけどわかりやすいといえばわかりやすい。
いずれも1994年にオール読物に掲載された短編。
こうやって定期的に掲載される作家にならなあかんね。