1982年出版の作品。
2016年にテレ朝で映像化。
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あらすじ
来日したキャサリンはひょんなことから
女子大生・田中美子の誘拐事件を知る。
身代金5千万を支払ったにも関わらず人質が返ってこないのだ。
美子は旧知の浜口助教授の教え子で旧家の一人娘。
キャサリンは美子を救おうと起死回生の奇策に出る。
なんとアメリカの富豪から誘拐された美子に
200万ドルの遺産が送られるとのニュースをでっちあげ発表したのだ。
さらに偽の美子をテレビ番組に出演させるなど
あの手この手で犯人から連絡させようと試みる。
時間切れ寸前、やっと犯人から連絡があり手がかりをつかむが――。
犯人もさるもので美子の行方はようとしてしれない。
二転三転する中、キャサリンが暴いた事件の真実とは――という話。
感想
通常、誘拐ものサスペンスというのは
身代金受け渡しのアイデアなどが魅力的なわけだが
この作品の場合はすでに誘拐されているところから始まるとこが面白い。
もっともどっちみちもう一度金の受け渡しとかするんだから
一緒じゃねーかという気がせんでもないのだが。
まあ相手を何とかおびき出して居所を知ろうとする工夫はマル。
面白いけどなんちゅうかゲームゲームしすぎな感じもある。
展開は楽しめるしアイデアもなるほどと思うのだが、
人間の面白さがあんまりないというか。
やっぱり事件の面白さより人間の面白さが上をいかんとなあ。
そういう点で参考になる作品。