1949年6月から1年間「宝石」に連載された作品。
名探偵神津恭介が活躍する第3弾。
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あらすじ
旧友・卜部鴻一からの依頼で彼を訪ねた松下研三。
卜部は戦前派手に稼いだ紅霊教教祖を大伯父に持っていた。
そこに呪いの文句の通り連続殺人事件が巻き起ころうとしていた。
予言通り、教祖の孫娘が湯船の中で血まみれで殺される。
続いて巻き起こる連続殺人事件。
松下からの救援要請で駆けつける神津恭介。
しかし、彼の奮闘空しく殺人事件は起こる。
果たして犯人は誰なのか?
そして、犯人が捕まり公判中、衝撃の真実が――という話。
感想
古めかしいといえばそれまでだが雰囲気抜群の作品。
当時の犯人当てクイズみたいな要素もあるわけだが、
正直途中にある一行で犯人の目星がつかんこともない。
細かいことはさておき、こいつやなというのはわかる。
あと宗教の功罪というかメインじゃないんだけど
そういうメッセージ性みたいな部分は結構現代的でもある。
ラストのほろ苦さみたいな部分も含め、読んでおいて損はない作品。