西村京太郎172「飛騨高山に消えた女」を読む

1990年出版の作品。
2008年にTBSで映像化。

あらすじ

秋の観光シーズン。
飛騨高山の秋祭りは終わったがまだまだ観光客で賑わっていた。

古い家並みで有名な高山市上三之町も例外ではない。
若い女性のスケッチしている絵を見て加東巡査は感心した。

しばらくして旅館から若い観光客が戻ってこないとの知らせが。
落ち葉の下から発見された若い女の絞殺死体。
その女がスケッチブックを所持していたことから
加東巡査が見かけた女性と思われたが、
スケッチブックを一目見た瞬間に加東巡査は別人と気付く。
絵のタッチがあまりにも違っていたのだ。

捜査の結果、彼女は旅行中の白石ゆかと思われたが偽名だった。
殺された女はいったい何者なのか。
そして加東巡査が見た女とスケッチブックはどこへ。

捜査が難航するなか、東京で男二人が相次いで刺殺される。
十津川警部が殺人現場で目にしたのは、
飛騨高山を描いた消えたスケッチブックの一枚だった。
十津川警部の推理は――という話。


感想

スケッチブックの絵のタッチの違いが
捜査の足掛かりになっていく話。
こういうところの見せ方がやっぱりうまい。

ただまあ中盤から後半にかけてがなんか弱い。
姿を消した女が最後までほぼ消したままってのがどうだろ。

映像化作品は観てないけど
交通事故にあって重傷の亀井刑事を助けた女が
スケッチの上手な女だったりとかしているみたい。
命の恩人の無実を信じながら捜査しなければならないみたいな。
そんな話は原作のどこにもないけど、
それが功を奏しているかは観てみないとわからない。

ゲストは寺田農、洞口依子、大鶴義丹など。

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