西村京太郎122「日本海殺人ルート」を読む

1987年出版の作品。
1988年、2014年と2回
土曜ワイド劇場でテレビドラマ化されている人気の一冊。

あらすじ

青森発大阪行きの特急「白鳥」の車内で
ブティックの女社長である小野木ユミが殺害された。
十津川警部たちの捜査によって3人の容疑者が浮かび上がる。
ユミの別れた夫で宝石商の山本、
ユミに好意を抱いていた副社長の矢野、
姪でタレントのかおりの3人だ。

十津川達は山本が怪しいとにらむが鉄壁のアリバイが。
かおりにもアリバイがあり、矢野だけが何もない。
ところが今度は矢野が近鉄特急の車内で殺害される。
そしてまた山本には鉄壁のアリバイが。
弁護士立会いのもと、ユミの遺言が公開されると
山本やかおりではなく、福沢みどりという
今まで聞いたこともない人物に一番多く遺産が渡されることに。
その額は何億となり山本とかおりは憤慨することしきり。
そしてみどりは何者かに執拗に狙われ、またしても連蔵殺人が巻き起こる。
いったい犯人は誰なのか。十津川警部の推理は――という話。


感想

どんでん返しの連続で一気に読みたくなる作品。
容疑者は2人に絞られるが終わりの方までどちらかわからない。
だが、だんだんこういう展開しかないかな?とも思えてくる。
で、実際そうだったりする(笑)
ところが、そこでもう一つ仕掛けがあったりするから面白い。
それでも最後はそれでよかったのか?といえば何とも言えない。
まあそういう話。

2回映像化されていて
1988年版は100億の遺産がある(笑)
そりゃ命張りますわな。
山本を演じるのは荻島真一(似合いそう)
かおりから名前が変更されているかおるは三原じゅん子。
殺されるユミは大好きな中島ゆたかさん。もったいない。
他の出演者は松原千明、伊原剛志など。

2014年版は遺産が50憶。半減かい。
この頃は「白鳥」は走ってないので
寝台特急カシオペア&スーパーひたち。
近鉄特急ではイマイチさまにならんのか。
原作では秋田の女子大生の福沢みどりが
元クラブのママで保険金詐欺事件の被告だったという味付け。
ユミはいしのようこ。うーん、かなり違う。
みどりは原田夏樹。結構好きだから許す。
かおるは原幹恵。似合う。
山本は松村雄基。まあどうでもいい。
浅野ゆう子演じる直子も登場するのね。
両方とも観てないから観てみたいねえ。

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