西村京太郎10・隠れた傑作「悪への招待」を読む

1971年出版の作品。ドラマ化はまだなし。

あらすじ

あなたのお父さんは自殺ではなく殺されたのです――
謎の手紙が沢木のもとに届いた。

家具工場を経営していて順調だったはずの父はなぜ死んだのか?
父の死の真相を探るため、郷里の徳島に向かった沢木だが
その行く手には不気味な影が忍び寄る。

沢木の調査に協力を申し出る謎の女の正体は?
政界や暴力団を相手にしながら命を懸けて沢木は戦いを挑むのだが――という話。


感想

初期らしい正義感というか倫理観にあふれた作品。
導入部分が抜群にうまい。
そんなアホな、という部分がないでもないが展開が素晴らしい。
ノンストップでどんどん行く。

主人公の沢木やそれを助ける相棒の田中のキャラがいい。
その他の人物も描き方がとてもいい。

唯一よくわからんのは謎の女。
お前、そこでそんなこと言うかねという感じはする。
ま、こういう女いるけど。

終わり方はまあこういう風にしかないかなあ。
でも沢木の部分で救いを持たせている感じ。
そういう点で読後感がいい。
こういうの連ドラにすりゃいいのにねえ。

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