西村京太郎202「シベリア鉄道殺人事件」を読む

1993年出版の作品。
1999年にTBSでテレビドラマ化。

あらすじ

新宿のホテルで外国人娼婦が殺害された。
被害者は偽造パスポートで入国しており身元不明。

手がかりは現場にあった商社マンの名刺だけ。
十津川警部たちは商社に向かうが、名刺に書かれていた部署はない。

捜査が難航する中、十津川警部にロシア行きの密命が下る。
事件の背後にはソ連崩壊後のロシアに目を付けた国際謀略があったのだ。

十津川は外務省の沢井とともにロシアに向かう。
モスクワへ向かうシベリア鉄道の車中で起きる殺人、そして諜報戦。

誰が味方で誰が敵か?
情報が錯綜する中、奮闘する十津川を助けるべく亀井もロシアへ。
十津川と亀井は果たして事件の真相にたどり着けるのか――という話。


感想

国際サスペンス大作といえる読み応えのある内容。
シリアスかつスケールのある舞台は他の作品とは一線を画している。

D機関情報」を思わせるスパイものともいえる。
関係ないように見える最初の殺人が最後に大きな意味を持ってくる。

映像化の際はその外国人娼婦の死体と若い瀕死状態の男がおり
男が「シベリア鉄道……」と言い残す姑息な手段がとられている。

そんなのいらんつーの。
こういうことすると話のスケールが小さくなっちゃうんだよねえ。
国を超えた警官同士の友情が描かれたり結構好きな一冊。

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