傑作社会派映画・山本薩夫監督「金環蝕」を久々に観る

1975年公開の新生大映映画第2弾。原作は石川達三。実在の事件と人物をモデルに総裁選の内幕とそれに関連する汚職事件をブラックユーモア豊かに描いた傑作。あらすじ昭和39年に行われた民政党大会において現総裁の寺田(久米明)は最大派閥を率いる酒井(神田隆)を破り再選。裏では寺田が17億、酒井は20億を使っていた。数日後、星野官房長官(仲代達矢)の秘書・西尾(山本学)が金融王と呼ばれる石原(宇野重吉)のも
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深作欣二26・東映映画「現代やくざ 人斬り与太」を久々に観る

1972年公開の東映映画。図式抜きの暴力を前面に押し出した作風が今なお衝撃的な作品。あらすじ滝川組の組員を斬って刑務所入りした愚連隊の沖田(菅原文太)。5年後出所して川崎に戻ってみると、その滝川組と新興勢力の矢頭組が勢力を二分していた。沖田はかつての愚連隊の仲間である安夫(地井武男)、鉄男(小林稔侍)、そして一匹狼の木崎(小池朝雄)たちと2大勢力を相手に勝負を挑む。矢頭(安藤昇)は彼らを傘下に置こ
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里見浩太朗主演時代劇・忠臣蔵(1985年末スペシャル版)を久々に観る

1985年12月30・31日と2日連続で放送された年末時代劇スペシャル第1弾。この次の年が白虎隊だったな。あらすじと感想これが生まれて初めて観た忠臣蔵。ひたすら懐かしい。今観たら割とオーソドックス。前編が「君、怒りもて 往生を遂ぐ」後編が「我、一死もて 大義に生く」そんな副題ついとったのね。前編が刃傷事件から内蔵助が仇討ちを決意するまでで、後編が仇討ち準備から討ち入り、その後の裁決までという感じ。
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東芝日曜劇場・山田太一脚本「縁結び」を観る

1974年6月2日放送。出演は佐野浅夫、和泉雅子、渡辺美佐子、松山省二など。あらすじくず餅屋の福住で30年働いているベテラン職人の正二郎(佐野浅夫)。娘の百合江(和泉雅子)と二人暮らしだが、正二郎が突然店を休む。百合江が代わりに店で働き、帰ってきた正二郎を問い詰めるが理由は不明。百合江は一人で店に謝りに行くが、そこで主人とおかみから縁談の話が。百合江は自分のことかと早合点するが、正二郎にだというの
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伝説のテレビドラマ・倉本聰脚本「おりょう」を観る

1971年9月26日、東芝日曜劇場で放送。脚本は倉本聰、出演は八千草薫、内藤武敏、大出俊、露口茂。自分にとっては因縁の作品。あらすじ時は幕末。京都の路地で幸せに暮らすおりょう(八千草薫)と巳之吉(内藤武敏)。ところが、巳之吉の留守中におりょうのもとに新選組に追われた勤王派の浪士・平馬(大出俊)が転がり込む。刀を突き付けられながら平穏を装い、障子張りを続けるおりょう。江戸から平馬を追ってきた岡っ引・
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深作欣二45・東映時代劇映画「赤穂城断絶」を久々に観る

1978年公開の東映映画。「柳生一族の陰謀」の大ヒットで企画された時代劇大作路線の第2弾。忠臣蔵をテロ活動と位置付けた作品。監督は深作欣二、主演は萬屋錦之介。あらすじと感想錦之介が大石内蔵助を演じたわけだが当初の監督のアイデアでは金子信雄がやるという可能性もあったとか。オーソドックスな時代劇を求める主演と新しい忠臣蔵を求める監督との間でそりが合わず興行成績もそれほど振るわなかった不遇な作品。それな
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深作欣二58・松竹映画「忠臣蔵外伝 四谷怪談」を久々に観る

1994年公開の松竹映画。監督は深作欣二、出演は佐藤浩市、高岡早紀、荻野目慶子など。あらすじ時は元禄14年。浅野内匠頭の刃傷沙汰で赤穂藩はとり潰し。浪人となった藩士たちの中に伊右衛門(佐藤浩市)もいた。琵琶を奏で生計を立てる日々の中、伊右衛門は湯女のお岩(高岡早紀)と出会い、一緒に暮らし始める。ある日、伊右衛門は酔っ払いに絡まれたお梅(荻野目慶子)を助ける。偶然にもお梅の祖父・喜兵衛(石橋蓮司)は
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明智小五郎美女シリーズ12「エマニエルの美女」を久々に観る

1980年土曜ワイド劇場で放送のシリーズ第12弾。原作は江戸川乱歩の「化人幻戯」。犯人の動機についていえば現代の方が合うかもねえ。あらすじと感想冒頭から明智くんのつぶやきが炸裂。特別親しくもないのに、ゲストに招かれては行くしかないといいわけがましい。犯罪研究愛好会とやらの集まりで女優から作家から著名人が集まるから嬉しくてしょうがないのだろうが、眉間にしわは欠かせない。推理作家界の大御所・大河原(岡
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深作欣二34・伝説のヤクザ映画「仁義の墓場」を久々に観る

1975年の東映映画。救いどころのない凄惨な内容が話題に。主演は病気から復帰1作目の渡哲也、監督は深作欣二。あらすじ舞台は昭和21年の新宿。新宿河田組の石川力夫(渡哲也)は仲間とともに三国人の賭場を襲い金を巻き上げる。逃げる途中に石川は留守番中の地恵子(多岐川裕美)を犯す。石川は縄張りを荒す池袋親和会とトラブルになるも、野津組組長(安藤昇)の仲介で事なきを得る。ところが石川は腹いせに野津の自家用車
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明智小五郎美女シリーズ23「炎の中の美女」を久々に観る

1984年11月10日放送。土曜ワイド劇場明智小五郎美女シリーズ第23弾。原作は江戸川乱歩「三角館の恐怖」。子供の頃、少年探偵団とか黄金仮面とか子供向けに書かれたというかポプラ社から出てたやつを読んだ気がする。まだ家にあるかなあ。あらすじおばはんの依頼は断っても美人の依頼は引き受ける明智くん。「くちびるヌード」高見知佳の文代が咳払いしても「風邪ひいたの?」と相手にしない。で、珍しく浪越警部と料亭で
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