深作欣二43・東映時代劇大作映画「柳生一族の陰謀」を久々に観る

1978年公開の東映時代劇映画。時代劇復興を目指して大ヒット。しかしその路線はあまり続かなかった。監督は深作欣二、主演が萬屋錦之介。あらすじ時は徳川2代将軍・秀忠が急死したころ。3代将軍の座は長男の家光(松方弘樹)が継ぐべきだったが亡き秀忠が次男の駿河大納言忠長(西郷輝彦)を溺愛していたこともあり大奥や老中といった周りを巻き込んでの跡目争いが勃発。松平伊豆守(高橋悦史)から相談された柳生但馬守宗矩
>>続きを読む

中島貞夫監督映画「兄弟仁義 関東兄貴分」を観る

1967年公開の東映任侠映画。それまで5作を「将軍」山下耕作監督がしていたのを中島貞夫監督が引き継いだ「兄弟仁義」シリーズ第6弾。あらすじと感想北島三郎、鶴田浩二、村田英雄という組み合わせ。任侠映画全盛期の時代ですな。粗製乱造という見方もできるが、それだけ連打できる体力が撮影所にあったわけだからある意味今よりはマシ。若かりし近藤正臣が遊女を足抜けさせるわけだが、それを追ってサブちゃんが佐渡へ渡る展
>>続きを読む

深作欣二52・映画「里見八犬伝」を久々に観る

1983年公開の角川映画。東映が配給。原作・脚本は鎌田敏夫、監督は深作欣二。出演は薬師丸ひろ子、真田広之など。あらすじある日突然、館山城を黒装束の騎馬侍が襲撃。城主以下皆殺しにして城を奪った目黒祐樹は、母の夏木マリとともに悪霊に仕えることで妖怪として蘇り復讐に来たのだ。彼らはたった一人生き残った薬師丸ひろ子の生き血を悪霊に捧げるべくその行方を血眼になって探す。逃げまくる薬師丸ひろ子は道中で真田広之
>>続きを読む

松本清張映画「黒い画集 あるサラリーマンの証言」を久々に観る

1960年公開の東宝映画。原作は松本清張の短編「証言」。監督は堀川弘通、脚本は橋本忍。出演は小林桂樹、原知佐子、西村晃など。あらすじと感想真面目で平凡なサラリーマンが似合う小林桂樹。しかしちゃっかり同じ課の若い事務員、原知佐子と浮気。いつものように彼女のアパートを訪ねると、帰り道に自宅の近所に住む保険外交員とすれ違い、つい挨拶をしてしまう。外交員の口から浮気がばれるのではと戦々恐々の桂樹さん。とこ
>>続きを読む

松本清張映画「けものみち」を久々に観る

1965年公開の東宝映画。ある意味ロクな人間が出てこない。戦後日本の権力構造というか政財界の闇を正面から扱った作品。原作は1962~1963年と約2年にわたり週刊新潮に連載された同名タイトルの長編小説。監督は須川栄三、出演は池内淳子、池部良、小林桂樹など。あらすじ良妻賢母のイメージが強い池内淳子さんが汚れ役。これだけでなかなかのインパクト。旅館の仲居として細々と働いているのだが、ある日客で来た池部
>>続きを読む

松本清張映画・傑作「鬼畜」を久々に観る

1978年公開の松竹映画。監督は野村芳太郎、脚本は井手雅人。出演は緒形拳、岩下志麻、小川真由美など。あらすじと感想親が我が子を殺そうとする哀しい話。いまや珍しくもなんともなくなってしまった。じゃあ昔はそうでなかったかといえばそんなことはない。確か「黒い手帖」に著者が書いていたと思うけど検事から聞いた話がベースになってる短編なんだよねえ。子供が一人生き残るのも実話で、父親は獄中で発狂して死ぬんだった
>>続きを読む

松本清張映画「告訴せず」を久々に観る

1975年公開の東宝映画。原作は松本清張の「黒い挨拶」第1話。あらすじ時は衆議院選挙真っただ中。派閥のボスに資金を頼むが断られ、当落線上にいる与党候補木谷(渡辺文雄)。なりふり構わずライバル派閥の大臣に助けを求め了承される。金の受け渡しは目立たない人間がいいということで、妹のムコ殿・省吾(青島幸男)を使い3000万を手に入れる――はずだったが、こともあろうに省吾が金を持ったまま蒸発。訴えようにも選
>>続きを読む

山本薩夫監督・松竹映画「皇帝のいない八月」を久々に観る

1978年公開の松竹映画。もしも自衛隊のクーデターが起こったら、という想定でそれに翻弄される人間の姿を描いた作品。原作は乱歩賞作家・小林久三。あらすじ終戦記念日の前日、8月14日。盛岡市郊外で不審なトラックを追跡していたパトカーが機関銃で銃撃され炎上する事件が起きた。次の日、郷里の鹿児島で亡き妻の墓参りをしていた陸上自衛隊刑務部長の江美(三国連太郎)は、内閣情報室長の利倉(高橋悦史)から炎上事件を
>>続きを読む

傑作社会派映画・山本薩夫監督「金環蝕」を久々に観る

1975年公開の新生大映映画第2弾。原作は石川達三。実在の事件と人物をモデルに総裁選の内幕とそれに関連する汚職事件をブラックユーモア豊かに描いた傑作。あらすじ昭和39年に行われた民政党大会において現総裁の寺田(久米明)は最大派閥を率いる酒井(神田隆)を破り再選。裏では寺田が17億、酒井は20億を使っていた。数日後、星野官房長官(仲代達矢)の秘書・西尾(山本学)が金融王と呼ばれる石原(宇野重吉)のも
>>続きを読む

深作欣二26・東映映画「現代やくざ 人斬り与太」を久々に観る

1972年公開の東映映画。図式抜きの暴力を前面に押し出した作風が今なお衝撃的な作品。あらすじ滝川組の組員を斬って刑務所入りした愚連隊の沖田(菅原文太)。5年後出所して川崎に戻ってみると、その滝川組と新興勢力の矢頭組が勢力を二分していた。沖田はかつての愚連隊の仲間である安夫(地井武男)、鉄男(小林稔侍)、そして一匹狼の木崎(小池朝雄)たちと2大勢力を相手に勝負を挑む。矢頭(安藤昇)は彼らを傘下に置こ
>>続きを読む

記事作成・ライティングに関するお問い合わせ・ご相談

コピーライター育成オンラインアカデミー

最近の投稿

テーマ別

ページトップに戻る