1953年製作の独立プロ映画。製作の母体となったのは日本教職員組合。多くの民主団体が参加し、これを支えた。米原先生を演じた月丘夢路は広島県出身。とくにこの映画への出演を希望して話題となった。あらすじ広島のとある高校。北川先生(岡田秀次)が担任を務める3年生の3分の1は原爆の体験者だった。ある日、一人の少女が白血病で倒れてしまう。原爆投下の日である8月6日、勤労動員で女学生を引率していた米原先生(月
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1970年公開の東映仁侠映画。昭和残侠伝シリーズ第7弾。主演はもちろん高倉健、監督はマキノ雅弘。藤純子、池部良、長門裕之らが出演。あらすじ賭場でいかさまに引っかかったあげく、ボコボコにされていた秀次郎(高倉健)を優しく介抱してくれたのは芸者見習の幾江(藤純子)。それから3年、賭場でいかさまを見破り刑に服していた秀次郎だったが関東大震災の知らせを聞き生まれ故郷である東京下町の料亭「喜楽」の無事を願う
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1958年公開の東映時代劇映画。原作は柴田錬三郎、主演は中村錦之助。監督・脚本は加藤泰。初のカラー作品だった。あらすじ源義経の末裔である源氏九郎(中村錦之助)。流れ着いた兵庫の港町で同心・幸田(里見浩太朗)と知り合い、同心長屋に住みつくこととなる。源氏九郎は幸田の恋人・お鈴(丘さとみ)が病気の父親の治療費のため身売りしようとしているのを知ってそれを防ぐ。そんな源氏九郎のもとに義経の遺産を目当てに様
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1974年公開の東映映画。仁義なき戦いシリーズが終わった後、柳の下のドジョウを狙って再び製作された作品。基本「仁義なき戦い」の焼き直しだが、これはこれでそれなりに話が通っている。あらすじ舞台は昭和25年の広島県呉市。山守組の組員・三好(菅原文太)は対立する組の幹部を銃撃し服役。8年後に出所してみると親分・山守(金子信雄)、若頭・青木(若山富三郎)、中立派・難波(中谷一郎)の派閥争いに巻き込まれる。
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1958年公開の東映時代劇映画。東映だけで3日に1本時代劇を製作していたという日本映画の絶頂期の作品。あらすじ太助(中村錦之助)は魚河岸で自殺願望の幸吉(田中春男)と出会う。聞けば大事な恋人を奪われたというのだ。奪った男の名を聞いて太助は幸吉を連れて走り出す。太助は大久保彦左衛門(月形龍之介)をなじるが、よくよく聞いてみればそれは隣の川勝丹波守の間違い。とかく悪い噂のある丹波守は業者と結託して彦左
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1963年公開の東映映画。いわゆる集団時代劇三部作の第一作目。「十一人の侍」「大殺陣」と続いていく。メインは片岡千恵蔵、里見浩太朗、嵐寛寿郎たち。相手が内田良平、菅貫太郎といった面々。あらすじ旗本・島田新左衛門(片岡千恵蔵)は筆頭老中・土井利位(丹波哲郎)から極秘に依頼を受ける。将軍・家慶の弟である明石藩主・松平斉昭(菅貫太郎)をひそかに暗殺せよというのだ。斉昭の暴虐的な振る舞いを許しておけば近々
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1986年公開の東映映画。下火になっていたヤクザ映画の新機軸を作り、その後シリーズ化され東映の看板映画となった。主演は岩下志麻、監督は五社英雄。あらすじ服役中の夫の出所を待つ環(岩下志麻)は同じ境遇の極妻たちを励ますべく活動している。そんな時、本家の組長が亡くなり跡目相続が勃発。小磯(成田三樹夫)らを中心に別組織が立ち上がる。そんな中、環の妹・真琴(かたせ梨乃)が小磯系列の組長・杉田(世良公則)と
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1970年公開の日活映画。いわゆる「野良猫ロック」シリーズ第1弾。主演は梶芽衣子&和田アキ子。藤竜也、和田浩治、范文雀などが出演。あらすじメイ(梶芽衣子)率いる女不良グループと勝也(藤竜也)が加勢するグループとの抗争が続く新宿。ある日、メイがピンチとなるがバイクに乗ったアコ(和田アキ子)が加勢し難を逃れる。メイの恋人(和田浩治)が勝也を指揮する組織の幹部にボコボコに殺され、メイもピンチに。再びアコ
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1968年公開の日活映画。無頼シリーズ第5弾。主演は渡哲也、ヒロインは松原智恵子。川地民夫、露口茂、北林早苗、中谷一郎らが出演。あらすじヤクザと斬り合う一匹狼の五郎(渡哲也)。しかし、斬り合いの中で恋人の由利(松原智恵子)が刺されて死んでしまう。失意の五郎は基地の町・立川に流れ着き先輩の三浦(中谷一郎)のもとで働き始める。ある日、ケガをした五郎は運ばれた医院で由利とうり二つの看護婦・志津子と出会う
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1964年公開の大映映画。眠狂四郎シリーズの人気を決定づけた第2弾。あらすじ道場破りに父親を殺された少年と知り合う狂四郎(市川雷蔵)。年老いた侍(加藤嘉)が立会人をかって出て、狂四郎は道場に乗り込み正式に少年の仇を討ってやる。年老いた侍がやたら狙われるのに対し、狂四郎は勝手に用心棒的存在となる。老人は実は勘定奉行で、緊縮財政を各方面から恨まれていた。狂四郎はそんな老人を守り続けるのだが――という話
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