深作欣二25・映画「軍旗はためく下に」を久々に観る

1972年公開の独立プロ映画。配給は東宝。原作は結城昌治の同名小説で1971年度直木賞受賞作。主演は丹波哲郎、左幸子。中村翫右衛門、藤田弓子、中原早苗、三谷昇などが出演。あらすじ元陸軍軍曹・富樫(丹波哲郎)の未亡人・サキエ(左幸子)。富樫は終戦間際に南太平洋の最前線で敵前逃亡により処刑されたとなっていた。そのため、ユキエは遺族年金を受け取ることができなかった。ユキエはこれを不服として申立書を出すと
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日活映画「新・色暦大奥秘話 やわ肌献上」を観る

1972年公開の日活時代劇ロマンポルノ。ロマンポルノ一周年を記念して作られた時代劇作品。出演は小川節子、サリー・メイ、片桐夕子、田中真理など。あらすじ時は八代将軍吉宗の時代。大奥で突如勃発した江島(田中真理)生島事件を思わせる騒動。役者を大奥に引き入れた濡れ衣でお年寄・藤尾(二条朱実)とおこう(片桐夕子)は制裁を受けたうえ、江戸城を叩きだされる。あとに残ったおちせ(小川節子)らは藤尾の無実を晴らす
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女番長シリーズ7・東映映画「女番長 玉突き遊び」を観る

1974年公開の女番長シリーズ最終作。本当は第6弾「タイマン勝負」の方が後だったが、主演の叶優子が撮影中にケガをしたため、結果的に本作が最終作となった。あらすじ二年ぶりにシャバに戻ってきた牧今日子(叶優子)。かつて不良集団・血桜グループの女番長として鳴らした今日子は、宿敵であるカトレア会の女番長・三奈(衣間遼子)をサシでボコボコにし、少年院送りとなっていたのだ。今日子はかつての仲間、ユキ(藤山律子
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山本薩夫監督映画「傷だらけの山河」を久々に観る

1964年公開の大映映画。原作は石川達三の同名作品。脚色は新藤兼人。主演は山村聰。村瀬幸子、高橋幸治、船越英二、若尾文子などが出演。あらすじ電鉄・バスなどいくつもの会社を経営する有馬(山村聰)。英雄色を好むの例えのごとく、妻・藤子(村瀬幸子)以外に二人の女がいた。それに飽き足らず貧乏画家(川崎敬三)の夫をパリに留学させる条件で画家の妻・光子(若尾文子)を愛人にする始末。ところが、有馬の次男(高橋幸
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日活映画「闇に浮かぶ白い肌」を観る

1972年公開の日活ロマンポルノ。監督は西村昭五郎、脚本は名手・中島丈博。主演はロマンポルノ初期のスター・白川和子と山科ゆり。あらすじめっちゃ大富豪でデカい屋敷に何不自由なく暮らしている兄妹。ええなあ親から莫大な遺産を引き継げる人は。その兄・一彦(高橋弘信)が結婚することに。盲目の妹・綾子(山科ゆり)は愛犬ジェロニモとともに祝福する。ところが、新妻・響子(白川和子)はヨーロッパへの新婚旅行から帰っ
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深作欣二19・松竹映画「黒薔薇の館」を久々に観る

1969年公開の松竹映画。その前の「黒蜥蜴」がヒットしたからもう一回いったれ、てなもんである。主演は丸山明弘、今の美輪明宏さん。原作から離れ完全オリジナルな内容。若かりし田村正和、小沢栄太郎、松岡きっこ、内田良平、西村晃などが出演。あらすじクラブ「黒薔薇の館」に夜ごと現れる竜子(丸山明弘)。決して緋牡丹のお竜ではない。そっちやったらそれはそれで面白そうだが。竜子の美貌と謎めいたというか淫靡な雰囲気
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山本薩夫監督映画「赤い水」を久々に観る

1963年公開の大映映画。「台風騒動記」にも共通する風刺喜劇。出演は伊藤雄之助、城健三朗時代の若山富三郎、船越英二など。あらすじ東海地方にある平和な町、ツバメ町。なんせ妻の浮気を疑ったうどん屋の亭主(八波むと志)が寺の和尚(伊藤雄之助)を突き飛ばしたぐらいでニュースになるんだからこの上なく平和としか言いようがない。当然と言うべきか何と言うべきかそんなところだから町の財政はエライことになっている。議
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日活映画「エロス学園 発情時代」を観る

1979年公開の日活ロマンポルノ。出演は鹿沼えり、飛鳥裕子など。あらすじ有閑マダムを相手に紹介で売春している中三の男子、弘。世の中なめとんのかという話だが、まあ需要はあるわけで。昼間は疲れ果てて授業では居眠り。そこに若さは感じられない。で、憧れの女教師・圭子(鹿沼えり)に怒られるわ、好きなクラスメートには口もきけないわ。純情なのか色ボケしとんのかどっちなのやら。そんな弘を見かねて同級生の潤がいろい
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名作風刺喜劇・山本薩夫監督映画「台風騒動記」を久々に観る

1956年公開の独立プロ映画。原作は杉浦明平の連作ルポ「台風十三号始末記」。監督は山本薩夫、音楽は芥川也寸志。出演は佐田啓二、菅原謙二、佐野周二、野添ひとみ、桂木洋子など。あらすじのどかな海辺の町を襲った台風十三号。役場の前には救援物資を求める人だかりが。ところが、役場の二階では森県会議員(永井智雄)の入れ知恵で台風被害に便乗してまだ使える小学校を壊して補助金をせしめようという会議が行われていた。
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日活映画「妻三人・狂乱の夜」を観る

1972年公開の日活ロマンポルノ。監督は小沼勝、主演は一応田中真理。あらすじ高級住宅街にある三島家の屋敷。ここでは女三人による争いが繰り広げられていた。三島家の主・太郎は助手と関係を持った妻と離婚していた。当時妾だった典子(二条朱実)をめでたく本妻にしたが、以前からの女中・君子(原英美)にも手を出していた。三島総合病院の医師として太郎の仕事を手伝う嵩は典子からも君子からも色目を使われ大変。しかし、
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