1972年ミュンヘン・オリンピック開催中に起きた
パレスチナ武装組織「黒い九月」による人質事件を描いた作品。
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あらすじと感想
4回映画化されているオリンピック史上有名な事件。
その最初の映画化がこの作品。
警察側のリーダーがウイリアム・ホールデン。
犯人側のリーダーがフランコ・ネロ。
テロリストが選手村を襲い、イスラエル選手団を人質に
逮捕されている同志の釈放を求めた前代未聞の出来事。
イスラエルがそんな要求に首を縦に振るわけがなく
焦点はどうやって人質を無傷で救い出すかということだった。
しかし、結果は最悪の全員死亡。
なぜそうなったかということについては様々な検証が行われている。
・作戦に従事したほとんどは一般警察官で高度な訓練を受けた経験はなかった
・情報が不足していた上、マスコミの報道で警察の動きが筒抜けだった
・空港で狙撃手を準備したが、それも成績がただ上位というだけの連中
・犯人を油断させるための飛行機に潜伏させていたはずの警官達が逃亡
などなどそりゃまあ失敗するかもという話。
映画が作られたのは1976年なので、
逮捕された3人は後のテロ事件で釈放され英雄として迎えられたというとこで終わる。
ところが現実はそんなもんで終わるわけがなく
イスラエル諜報組織モサドは黒い九月メンバーを次々と暗殺。
しかし、2020年には東京五輪なわけだが
似たような事件が起きたらどうなるんだろう。
様々な教訓が残されている事件が再び起こらないことと
被害者の方たちのご冥福を祈るばかりである。
追記
今回の東京オリンピックの開会式で初めて被害者の追悼が行われた。
https://twitter.com/BarakShine/status/1418573601184260096
いろいろあれど、本当に開催出来てよかったと思うし、
二度とこのようなテロが起きないことを願いたい。