1977年公開のアメリカ映画。
監督はおなじみロバート・アルドリッチ。
出演はバート・ランカスター、リチャード・ウィドマーク、
チャールズ・ダーニング、バート・ヤング、ジョセフ・コットンなど。
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あらすじ
1981年11月、日曜日の朝――。
デル(バート・ランカスター)たち刑務所から脱獄したばかりの4人が
軍のトラックを乗っ取り軍服姿で近くのミサイル基地に侵入した。
デルは侵入の際、計画に向かないとみた男を非常にも射殺。
結局黒人のポーウェルと楽天家のガルバス(バート・ヤング)の3人が侵入。
TVカメラのチェックなどを潜り抜け、コントロールセンターを占拠する3人。
緊急事態発生に司令センターの責任者マッケンジー将軍(リチャード・ウィドマーク)は困惑。
そもそもこの基地を設計したのは、元空軍大佐で有能な科学者でもあったデルだ。
ベトナム戦争時、デルはでっちあげ事件で牢獄に繋がれる羽目になっていた。
マッケンジーはホワイトハウスの大統領(チャールズ・ダーニング)に連絡。
国務長官(ジョセフ・コットン)など側近が集まり、事態打開を図る。
そこへデルの電話がマッケンジーによって繋がれる。
デルは機密文書の公開と1千万ドルの現金、国外脱出の飛行機を要求。
さらに大統領自身が人質となって現金を持参しろと告げる。猶予は90分。
機密文書の公開は合衆国の崩壊を意味する。
強硬派に押され大統領はマッケンジーに基地の包囲を命じる。
ヘリコプターや戦車の登場を知ったデルは、ミサイルのボタンを押した。
世界を破滅させるミサイル9基が地上に姿を現す。
カウントダウンが始まる。デルの本気を感じた大統領は要求を呑む。
大統領と国務長官が基地にやってきた。デル達は大統領を盾に空軍機への道を歩き出す。
短くてとても長い道――大統領は機密文書の公開が民主主義を守る最後の義務だと信じていた。
しかし、命令を無視したマッケンジーが配置した狙撃兵の銃口が彼らを狙っていた――という話。
感想
世の中、知られざる真実というのは少なからずあるもので
「知る権利」があるといいながらいざ明らかになると
知らんほうがよかったんちゃうのということもまたあるものだ。
この映画は何が怖いって「大統領なんざ誰でも替えがきく」ということを知らしめた点。
ま、日本でも似たようなもんだ。
バート・ランカスターは若いころの西部劇より、
この映画とか「カサンドラ・クロス」とか歳とってからのほうがいいような。
チャールズ・ダーニングは「狼たちの午後」の刑事とはうってかわって良心的な人。
アクションとしてもポリティカル・サスペンスとしても一級品。