1980年の日本映画。
原作・小松左京、製作・角川春樹、監督・深作欣二。
出演は草刈正雄、オリビア・ハッセー、千葉真一、渡瀬恒彦、
グレン・フォード、緒形拳、森田健作、多岐川裕美、永島敏行など。
音楽はジャニス・イアンと豪華メンバーだった。
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あらすじと感想
構想5年、製作期間3年、製作費24億5千万。
2本立て興行が成り立たなくなり、大作1本に予算を使う傾向が
顕著となっていたこの時期でも破格の製作費だった。
最初観た時はSFがあまり好きではないということもあって
それほど期待しなかったんだよねえ。
ところが観てたら「こりゃノレルな」と思いだして面白かった。
話の流れとしては恐怖の細菌兵器のために人類が絶滅寸前になる。
45億の人類は死んだが、南極にまだ生きている人達がいた。
氷の大陸に閉じ込められたわずか863人の人類は、滅亡を前に
どう行動するのか。
人類の存在と文明の意義を問うた作品である。
37年前の映画なわけだが、当時より細菌兵器の恐怖ってあるわな。
ドラマでも映画でもそれから現実の戦争や紛争などで使用されたり。
実際問題ばらまかれたらどんだけ対応できるもんなんかね。
炭素菌(だったか?)一時期話題になったがどこいった。
チリ海軍が協力してくれて撮影したり映像がド迫力。
撮影は結構危なかったらしい。
オリビア・ハッセーがヒロイン役だが実は代役だったのも有名な話。
本来出るはずだったのはマリリン・ハセット。
「ひとりぼっちの青春」でデビューし、「パニック・イン・スタジアム」など。
ロケ地が寒いとか水に膝まで浸かるのが嫌と言ったらしい。
最後の感動的な再会シーンが撮れんがな。
「降ろせ!」
と監督が叫んだかどうかは別にして急遽探したわけ。
結果的には大正解。
日本人受けすんのよね、オリビア・ハッセーの顔って。
<愛>は人類を救えるか――これがテーマの作品。