女性の時代を先取りした映画「ノーマ・レイ」を久々に観る

1979年のアメリカ映画。
主演のサリー・フィールドはこの年カンヌ映画祭主演女優賞を受賞。

あらすじ

アメリカ南部のある町にある紡績工場。
ノーマ・レイ(サリー・フィールド)は女工として働いていた。
子供2人を抱え旦那はいない。父と母は同じ職場に勤めている。
ある日、ニューヨークから組合のないこの工場に
ワーショフスキーというオルグがやってきた。
モーテルに住みこんだ彼は毎朝ビラをまき労働者に訴える。
彼と親しくなり徐々に労働者としての意識が芽生えてきた
ノーマ・レイは工場側に労働条件の改善を要求した。

困った工場側は彼女を買収することに。
ヒラから昇格させ給料も上がった。
しかし、周りからは恨まれる立場に。
ノーマ・レイは嫌気がさし再び女工に戻る。

やがてノーマ・レイの前にウェブスター(ボー・ブリッジス)が現れ
旧知の間柄だった2人は結婚することに。
女工に戻っても同僚から工場側のスパイと思われていた彼女は
ワーショフスキーに積極的に協力。
ウェブスターの反対を押し切り自宅でも集会を開く。
しかし、工場側の妨害も熾烈になっていった。

やがてノーマ・レイは正式にユニオンに加盟する。
ウェブスターは組合運動に批判的だったが、
彼女の後を追うものは次第に増えていった。
そんな中、父親が工場内で作業中に急死。
悪条件の中で無理をしてきたのがたたったのである。

父の死をきっかけに彼女はさらに労働運動にのめりこむ。
それに対して工場側の誹謗中傷、脅しも激化。
だが、ノーマ・レイはひるまなかった。
作業中に突然仕事をやめ、紡織機の上に立った。

叫ぶでもなく、吠えるでもなく。

ただ彼女は厚紙に「ユニオン」とクレヨンで書き
周りに見えるように頭上に掲げた。

その毅然たる態度にうたれた同僚たちが
次々に機械の運転を止めていく。
工場側は警官を導入し彼女を逮捕させる。

その後、釈放された彼女を中心に
ユニオンを組織するかどうかは投票にゆだねられる。
結果、組合をつくるという意見が多数を占めた。

任務を終えたワーショフスキーが帰る日が来た。
別れを惜しむ彼はノーマ・レイの勇気を褒めたたえる。
彼女もまた、微笑みながら彼を見送った。


感想

なんといっても見所は機械が止まっていく名シーン。
「コンラック先生」などのマーチン・リットのベスト作。
この頃は「ジュリア」とか「結婚しない女」とか
わりかしハリウッドも女性映画路線がうけてたんだねえ。

今の人が見るとどうだろうねえ。

女性の自立というのをテーマにするなら違う話になるかな。

記事作成・ライティングに関するお問い合わせ・ご相談

コピーライター育成オンラインアカデミー

最近の投稿

テーマ別

ページトップに戻る