1970年のアメリカ映画。
ベトナム戦争泥沼化時の公開とあって
米軍が難色を示したという伝説のブラックコメディ。
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あらすじと感想
原作は軍医として朝鮮戦争に参加した
リチャード・フッカーが自分の体験をもとに書いた同名の小説。
この時期「パットン大戦車軍団」もあったわけだが
興行的には「マッシュ」が圧倒した。
制作費300万ドルで興行収入8000万ドル超え。
主人公の軍医ホークアイを演じるドナルド・サザーランドや
同僚役のエリオット・グールドらによるアドリブがウケにウケたわけである。
舞台は朝鮮戦争時のアメリカ陸軍基地にある野戦病院。
赴任してきたホークアイは同僚とツルんでいたずらし放題。
上司を追いだし、婦長のシャワーブチ壊したり
自殺したいと願う歯科医に性的治療を行うなど何でもあり。
しかしこの映画の凄いところはたんなるオチャラケではないところ。
基地内で流れる日本の歌、性病検査を必ず受けろなど
基地内で伝達される指令などディティールが細かい。
登場人物の行動だけをみればコメディ以外の何物でもないが
負傷者が次々と運ばれてくる野戦病院では
軍医達がしょうもないいたずらをすることは日常茶飯事だったらしい。
まあそんなことでもせなやっとれんわね。
というか正気を保つことがバカバカしくなってくる。
あんまり好き放題するもんだからキレた婦長がホークアイ達に
「何であなた達みたいな最低の人間が軍医になったのよ!」と言うと仲間の一人がこう答える。
「徴兵されたからですよ」
最高のセリフである。