2000年公開のアメリカ映画。
実話をもとにした感動のストーリー。
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あらすじ
夫と別れてニュージャージーの実家に2人の息子と戻ってきたロベルタ。
地元のスーパーで働き始めたところ、同級生と再会。
学校の先生になることを勧められ教師の道へ。
しかしそこはアメリカの中でも物騒で有名な地域の学校。
加えて校長に一度は断られてしまうが熱意が認められ
ようやくロベルタはヴァイオリン・クラスの臨時教員として採用に。
希望を胸にクラスへと向かったロベルタだが
子ども達は誰一人言うことを聞かないひどいもの。
人種差別の壁、暴力に巻き込まれ家族を失う生徒。
音楽を教える以上に厳しい現実と向き合う日々が続く。
しかしロベルタは諦めない。少しずつ変わる生徒達。
だが学校の生徒に情熱を注ぐあまり、今度は自分の息子がグレだしてしまう。
家庭と教師生活の両立にロベルタの葛藤は続く。
努力の甲斐あってロベルタのクラスは人気になる。
だが今度は市の教育委員会が突然予算をカット、
今学期でクラスが打ちきりという決定が下る。
ロベルタは救済コンサートを計画し練習を重ねる。
しかし、コンサート間近に会場に事故が発生し使用不可能に。
全てが振り出しに戻る中、友人から救いの手が。
なんと会場が聖地カーネギー・ホールに!
アイザック・スターンら一流の人達が支援してくれる。
いよいよコンサート当日。
カーネギーホールを埋め尽くす観客の前、
スポットライトがロベルタと50人の生徒達を照らし、コンサートが始まった――。
感想
もともとは1996年のアカデミー賞ドキュメンタリー部門に
ロベルタがカーネギーホールのコンサートを成功させるまでを
記録した映画「ハーレムのヴァイオリン教室」がノミネートされたのがきっかけ。
映画に登場する子ども達の半分は実際のロベルタの教え子だそうだ。
また、映画初出演のグロリア・エステファンは
「エビ―タ」の主役がオファーされていたにも関わらず
出演する意義のある役をとこっちの教師役を選んでいる。
こういう映画を見ると実話の映画化で
アメリカには到底勝てそうにないと感じてしまう。
だって作り込み方が全然違うもの。
脚本家が実際にクラスを訪ねて子ども達を観察したり
楽器を触ったことのなかったメリル・ストリーブが
2カ月の特訓をするとか1つ1つの細かいところに対する時間の掛け方が違う。
ま、それができれば勝負になるんだけど。
監督も脚本家も教師経験者だったことも大きい。
「優しいだけの先生はいっぱいいる、でも先生の厳しいレッスンが好き」
こう言われたなら教師冥利につきるだろうな。