市川雷蔵主演・大映映画「ある殺し屋の鍵」を観る

1967年12月公開の大映映画。
市川雷蔵が華麗な殺し屋を演じるハードボイルド活劇第2弾。

あらすじ

凄腕の殺し屋新田(市川雷蔵)は表向き日本舞踊のお師匠さん。
ある日新田はとある暴力団幹部から一人の男の暗殺を依頼される。

相手は政財界の秘密メモを握る脱税王朝倉(内田朝雄。似合う)。
ホテルのプールで新田は朝倉を狙うが、そこにはなじみの芸者・秀子(佐藤友美)が来ていた。
朝倉は秀子のパトロンだったのだ。

目的を果たした新田だが、依頼した男たちの裏切りにあう。

ピンチを脱した新田は裏切った男たちに復讐し
朝倉暗殺を依頼した黒幕をあぶり出していく――という話。


感想

共演は西村晃、中谷一郎、山形勲。水戸黄門か。

和製フィルムノワールとして名高い「ある殺し屋」に続く
第2弾なのだがこちらもそう悪くはない。

後に江戸川乱歩美女シリーズを手掛ける鏑木創の音楽も印象的。
ラストシーンも心憎く、観ておいて損はない作品。

朝倉のモデルは「金融王」と呼ばれた森脇将光でしょうな。
石川達三原作「金環蝕」を後に山本薩夫が映画化している。

そこでは寺尾聰の父、宇野重吉さんがモデルを名演技してた。

この時代、小説では結城昌治の「暗い落日」、
東宝では加山雄三の「狙撃」など和製ハードボイルドの興隆期だったのかねえ。

現代に適したハードボイルドの形を突き詰めた作品を書いてみたいもんである。

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