名探偵ポワロシリーズ第29弾。
原作は短編「戦勝記念舞踏会事件」。
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あらすじ
切手の整理で忙しく、
戦勝記念舞踏会に行くつもりがなかったポワロ。
しかし、ヘイスティングスの友人・ラジオディレクターが
ポワロに会えることは一生の記念と言っていたと聞き、
180度方針転換、行きましょうか状態に。
参加者はそれぞれ有名人に仮装するのがルールだが、
ポワロは私は有名人だから必要なしとそのまま参加。
舞踏会が盛り上がる中、
クロンショー子爵が刺殺死体となって見つかる。
さらに子爵の婚約者で役者のココが麻薬の過剰摂取で死亡。
犯人の狙いは何か、ポワロの灰色の脳細胞が炸裂する――という話。
感想
終盤のラジオブースでの謎解きが印象的な作品。
ああいうシチュエーションはいいなあ。
ラジオの生放送での推理劇って
いまでも使えると思うねえ。
ラストにはリスナーから電話が殺到との知らせがあり、
さぞかしお褒めの言葉と思いきや、発音がおかしいとの苦情だらけ。
この時代は偏見のかたまりみたいなもんだから、そうなんだろねえ。
悔しさをジャップ警部のせいにしながら、
ベルギー人であることの誇りを胸にポワロは今日も行くのだった。