1998年の夏クールに放送。全12回。
主演は観月ありさ&瀬戸朝香。
酒井美紀、いしだ壱成、伊藤英明、鈴木紗理奈、佐藤仁美などが出演。
観月ありさの友人役・華原朋美はこれがドラマ初出演だった。
あらすじ
女子大3年生の片瀬りり(観月ありさ)と中田千里(瀬戸朝香)。
初対面は最悪の出会いだったが、そこは似た者同士。
すぐに打ち解けて今では大の仲良し。
ある日、りりが一年前の夏に一目ぼれした星野慶(いしだ壱成)と再会。
千里がりりを励ましてデートにこぎつけたはいいが、
実は星野が千里のデートをすっぽかした恋人だったことからややこしいことに。
しかも、星野には他にも恋人がいる模様。
ツープラトンで星野をどつきまわして、
りりと千里は南の島へボーイハントに向かう。
そこでサーファーを強引にナンパするのだが、
二人とも星野のことはまだ忘れていなかった――という話。
感想
女子大3年生2人を中心としたひと夏の青春グラフィティ。
前年に男の友情を描いた『ビーチボーイズ』がヒットしたので、
今度は女の友情だ!と思ったかどうかは知らんけど。
比較的同世代の登場人物が多く、
女子大生を中心としたドラマはこの頃少なかったため、
チャレンジ精神に溢れたドラマと言えますな。
平均視聴率は14・2%と、現在ならいざ知らず
当時としてはあまり成功の部類には入らなかった。
観月ありさ&瀬戸朝香というキャスティングはよかったけどね。
サバサバしてて、ポジティブ感あふれる女性像。
一方、のんきな感じのりり、世話好きな千里がピッタリハマった。
やっぱり『ボーイハント』ってタイトルが、
ナンボなんでも古めかしすぎたのでは。
変にコメディっぽい要素を入れたのもマイナスに働いた気が。
さすがに女子大生はカトちゃん髭は書かんだろ。
ホントにいたとしても、それを入れるのはちょっとねえ。
ドラマにおける等身大って、そういうことじゃないような。
せっかくカッコいい二人なので、
そのカッコよさでとことん押していった方が成功したかも。
恋愛より友情に重きを置くなら、それはそれでね。
もしくは、酒井美紀演じる由香里みたいな
大学デビュータイプの子を対極に置いた方がよかったかもしれない。
あえて、そういうやり方を外したのかもしれんが。
W浅野の『抱きしめたい!』や
安田成美&中森明菜の『素顔のままで』のように
ヒットはしなかったけれど難しいところを狙った意欲は素晴らしい。
逆に今やった方が面白いかもしれないタイプのドラマ。