松本清張ドラマ「影の車」(2001年版)を観る

2001年TBS系列で放送。
映画は1度、テレビドラマは本作で3回目。
主演は風間杜夫&原田美枝子。浅田美代子、片岡鶴太郎などが出演。

あらすじ

保険会社に勤務する浜島幸雄(風間杜夫)は、
ある日仕事帰りのバスの中で中学時代に
密かに思いを寄せていた小磯泰子(原田美枝子)と再会。

看護師の泰子は5年前に夫と死別し、
6歳になる息子・健一(山田一樹)と二人暮らしとのこと。

懐かしさと久しぶりにときめいた浜島は、
泰子が近くに住んでいることを知りちょくちょく一緒に帰るように。

それだけで済むはずがなく、
社交的な妻・啓子(浅田美代子)と異なる泰子に触れあううちに
泰子との情事にどっぷり浸かっていく。

しかしそれが、思わぬ悲劇の前兆であることに
浜島は全く気付いていなかった――という話。


感想

心理サスペンスの最高峰といっても過言ではない作品。
このあたりの設定というか、人間を見る目の確かさというか。
松本清張の真骨頂って感じがしますな。

悪人は誰もおらんだけに、よりいっそうやるせなさが募るというか。
誰にでも起こる可能性があるだけに、一層身につまされますな。

また、浜島の過去の設定が秀逸で。
「6歳の子供にも殺意はある」ってのが
重要なポイントなんだけど、確かに殺意はあるよねえ。
自分を振り返っても、そう思ったりするんだけど。

特に子供の場合、自分の居場所を取られたら
自分で作ることはできんのだからそりゃ殺意も湧こうってもの。

誰もが子供の時期を過ごして大人になるのだが、
大人になったら子供の心理を理解することはない。
人間の不可思議さというか、そういうのも活写してますわな。

これ、逆だったらどうなんだろ。
男の子&母親だから成立するんかね。
女の子&父親だったら、どういう心境になるんかな。
女性じゃないからさっぱりわからんけど。

風間さん&原田さんコンビって、松本清張の世界に合いますな。
他にもあったと思うんだけど、なんやったっけ・・・忘れた。

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