マカロニウエスタン「荒野の無頼漢」を久々に観る

1970年製作のマカロニウエスタン。

あらすじと感想

主演はジョージ・ヒルトン。知らん。
あんた誰?の世界。
ヒルトンたって、ホテルしか連想せんわいな。

冒頭、革命軍と政府軍の戦いが始まる。
マカロニウエスタン毎度おなじみのメキシコが舞台である。

ここで革命軍の助っ人をするのがジョージ。
武器は手回し式ミシン。
もちろんそれで殴るわけではなく、マシンガンになっている。
人呼んでミシンガン。もはやギャグである。

マカロニウエスタンの後期には
とにかくこういうばかばかしい武器が結構登場する。
なかには、オルガンがマシンガンになってたりする作品もある。

そんな感じだから、戦闘シーンもなんかコメディっぽい。
アクション・コメディって感じで、
初期マカロニウエスタンを知る者にとっては、明るすぎてしょうがない。

革命軍のリーダーに頼まれ、
ジョージはメキシコ皇帝のもとへ運ばれる宝石を狙うのだが、
これに目を付けていた連中が入り乱れ、争奪戦が繰り広げられる。

悪党集団もいれば、謎の修道女もいる。
そして極め付きはロシア皇子。
誰が味方で誰が敵なのか、わからないとこは面白い。

このロシア皇子がわけわからんにも程がある人物で、
物語も半分経ったかという頃に登場する。
しかも民族楽器弾きながら。

ポカーンとしてる敵に向けて、ロケットランチャー発射! 
捕えられ酒飲まされまくる拷問受けて、死んだと思ったら生き返る。

そして、なぜかコサックダンスを踊りだす! 

これまたポカーンとしてる悪者を、スキを見て蹴りまくり倒す。
インチキくささ抜群。最後、馬に乗って突っ込んでくるとこもなぜか笑える。

ジョージはジョージで銃撃戦せず
悪党の食い物に下剤混ぜて修道女助けたり。
かっこいいのか悪いのか。

後期マカロニウエスタンって、
あんまり主人公ピンチにならんよねえ。
そこが初期と大分違う。
そうはいっても、ガンファイトはなかなか見所があり、
最後は意外といえば意外な結末に終わり、結構楽しめる。

日本映画からイタリアにいってマカロニウエスタンが生まれ、
マカロニウエスタンから70年代若山富三郎主演の
賞金稼ぎ」始め時代劇に逆輸入されたことから見ても
歴史ってめぐるもんだねえと思わずにはいられない。

音楽だってそうだし。必殺シリーズしかり。
マカロニウエスタンの音楽とアイデアはほんと面白い。

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